« June 2005 | Main | August 2005 »

著作権法珍解釈

 とあるメールマガジンを読んでいたら

 「国が発行してるものは著作権が発生しない」

と投稿した人がいた。もちろんこれは誤りで、たとえば日本工業規格(JIS)には「著作権がある」「複製には許諾が必要」とはっきり書かれている。

 【Q1】JISの著作権について教えてください。
 A.JISは、著作権法によって保護対象となっている著作物です。(以下略)

 ※引用にも許諾が必要なんて書いて信用を落としているのが残念。


 しかし前にあるメーリングリストで、国家試験の問題にも著作権はあると書いたものだから、気になり改めて各省庁のサイトを検索してみた。googleで「site:go.jp "国家試験" 問題 著作権」。ところが難しいものだ。試験案内のページにヘッダかフッタで「著作権について」とあればそれがヒットしてしまう。

 結論から言うと、国家試験問題の著作権について記したページは発見できなかった。orz


 次に「site:go.jp」(対象を日本国政府のサイトに限定)を外すととんでもない発見があった。常々著作権は勝手な解釈が多いと感じていたが、もう口(くち)アングリの世界。

 たとえば


著作権法第十三条で,国又は地方公共団体の機関が作成した翻訳物や編集物は,権利の目的とならない(つまり著作権法での保護の対象とはならない)と規定されています。

麗々しく書いてあるのは「初級システムアドミニストレータ試験情報」というサイト。ホントですかぁ。

 第13条で目的の対象にならないと規定されているのは
「1.憲法その他の法令」
「2. 国(中略)が発する告示、訓令、通達その他これらに類するもの」
「3.裁判所の判決、決定、命令(後略)」
「4.前2号に掲げるものの翻訳物及び編集物で、国(略)が作成するもの」

試験問題は告示でも訓令でも通達でもそれらに類するものでもないでしょう。どうやら第4項の「前2号に掲げるものの」を読み落としている模様。

素人の勝手解釈ならご愛嬌なれど、初級シスアドの試験情報をうたっているサイトで、この勘違いはなんとしたことか。当該ページとトップしか見ていないが、かなり力の入ったサイトで、AD関係の本も出されているらしい。ひょっとしてこの世界では有名人?(なんか地雷に近づいた感じ...)

(余談ですが、この方「もしくは」と「または」の使い分けもご存じない。法律の原文は「若しくは」なのに勝手に「又は」にしている。ま、公務員とか法律家以外には関係のない話ですが。)


別サイトの「予備校や学習塾は著作権法違反で飯を食っている!」という期待させるタイトルのページですら著作権法の第36条では,「営利行為として試験問題を複製するには,著作権者に補償金を払うか,著作権者の承諾がなければならない」ことになってます。なんて書いている。

驚いて条文を見直した。36条に書いてあるのは「試験問題として複製できる」であって、「試験問題」ではない。条文はちゃんと読もうよ。

ただ、そこには興味深いことが書いてあった。40年以上前に弁護士が、司法試験の過去問が出回っていることについて法務省に見解を質したらしい。で、法務省は「そこはまあ,よしなに…」という非公式見解を述べたとか。ははぁ。

確かに複製権侵害は親告罪(告訴がなければ起訴できない)だから、著作権者が黙認すれば許諾を得たも同様。しかし卑しい、じゃなかったいやしくも司法試験に関わろうという人なら、形式的であれ法律違反をすべきではないと思う。シスアドだって著作権は大きな柱なのだから、手続きを疎かにすべきではない。(試験問題を持ち帰らせながら複製自由と宣言しない試験センターもどうかと思う。)


さて、この機会にblogへ情報処理技術者試験の問題を載せている人へ一言。「問題だけ」は止めてほしい。調べ物をしていて、そういう無内容なページがヒットすると、こう黒い情念がむらむらと。問題に続けて自分の回答を、オリジナル表現の根拠を添えて書き込んであれば、これは「引用による利用」で大手を振って公開できる。間違えていた場合は恥をかくかもしれないが、失敗を恐れていて前進はありえない。その緊張感を維持してしっかり考えたまえ。公明正大かつ勉強になる。どうか問題だけのblogは止めてくれ。

さきのサイト運営者も 受け売りブログが大流行とお嘆きです。どうでしょう、無内容なblogにはボログという名称を献呈しませんか。(うまい命名とほくそえんでいたら、ググれば948件もヒットするじゃない)

| | Comments (460) | TrackBack (5)

今でもパソコン通信ご入会

@niftyにビジネスアカウントIDを申請した。この春、「いつまでも会員種別が旧ニフティサーブ会員がデフォルトなのはどうにかならない?」と聞いたら「もう大丈夫です」と回答があったので安心していたら...

ウェブメールを使わせたらインターウェイのメール画面が表示された。凸(-"-;

会員種別を調べると、まごうかたなく旧ニフティサーブ会員。急いで種別変更を行うとともに法人担当窓口へメール。

しばらくすると電話があって、要するにTTYのオンライン登録システムを使うと今でも旧会員種別になってしまうという。停めとけ。

どうもビジアカIDは数が少なくて打ち捨てられ、サービスに目が行き届いてない感じ。ホスティングや光ファイバで商売したいのはわかるけど。客を無下に切り捨てるサービス業は、客からもアッサリ切り捨てられるぞ。顧客ロイヤリティが育たないからな。

| | Comments (0) | TrackBack (1)

SM試験でMにされた

春のSM試験の結果が出ていたのに書くのを忘れていた。

午前試験のスコアは,615 点です。
午後I試験のスコアは,640 点です。
午後II試験の評価ランクは,D です。

足切ラインは600点。Dは最低評価だけど、文字数不足が一目瞭然だから、これは仕方がない。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

livedoorがwikiサービス開始

livedoorがASPとしてwikiを提供しだした。

wikiにはかねてより注目しており、いまや絶滅した@niftyの某フォーラムの起死回生策として導入したこともあったけれど(サーバの制限でFreeStyleWikiLiteしか稼動させられなかったことも影響してか)、期待した「知の集積」にはなかなか至らず、残念に思っていた。

また各wikiで表記法などに微妙な差があることも悩みの種。今回のlivedoor wiki の表記法を見ると、各種wikiの表記法を重複して取り入れており、多様さに配慮が見られる。それでも戸惑う人は出るだろうけど、今までにwikiを使ったことがあるほどの人なら順応できよう(原理主義者がなんと言うかは不明)。

編集に参加できるのはlivedoor IDの保持者に限られるので、「荒し」に対するある程度の抑制にはなるだろう(同じくID制のyahoo!掲示板、あるいはspamerの巣窟と化した各種フリーメールの惨状を見れば、あまり期待はできないが)。投稿者を制限する機能もあるそうだ。

今までWikiのASPがなかったわけではないが、話題の大手が乗り出したことでCMSとしてキャズム(chasm)を越えるだろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

nucleusで文字化け

nucleusをインストールした。通常はサーバにあげる前にいろいろ設定するものと思っていたが、これは圧縮ファイルを展開したらそのままサーバにアップし、パーミッションを2つ変更(一方は任意)するだけというあっさりしたもの。これはperlとphpの違い?

ところがその後が大変だった。install.phpを呼び出していろいろ設定。冷静に考えればどうってことないことで幾度か躓き、それでもどうにか動かせるようにしたら、日本語の文字化けが発生。

もしかしたらファイルの転送時に文字コードを変えてしまったかと思い、全部消してやり直そうとすると、今度はTable 'nucleus_actionlog' already exists というエラー。これをキーワードに検索するとサポートフォーラムに「データベースのテーブルを手動で消せ」という解決策。データベースというのがmySQLということはわかったが、さてどうやってテーブルを削除したものか。

今度はサーバ業者のFAQを調べると「削除はフォームで依頼してくれ」と。もう19時を回っているから依頼だけして明日午前中に、と思っていると、なんと5分もしないうちに「削除しました」と回答。は、早い。噂には聞いていたがこれほどまでとは。

さて、めでたく再インストールに成功したものの、文字化けは直らない。そこで再度サーバ業者のサポートに相談。今度はそうすぐには回答は来るまいと思っていたら...なんと23時過ぎに「同じサーバにnucleusを入れてみたらちゃんと動きましたが、何か?」と。

解決には至らなかったが、その迅速な対応にいたく感激。

ちなみに私が入れたのはUTF8で、Just-sizeが試してくれたのはEUC。この違いが原因か? 別にUTF-8でなければならない理由もないからEUCを入れてみよう。おっと、またTable 'nucleus_actionlog' already existsとなるかな?

| | Comments (1115) | TrackBack (0)

重たいなぁ

12時前に投稿した記事、まだ「反映中」だ。

おいおい、今度は二重投稿かよ。(削除済み)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

“自ら認めたエロサイト”@niftyの呆れたサポート

自社サイトを有害認定した@niftyのコンテンツフィルタリングサービス障害。サポートに「おかしくなってるよ」とメールしたところ、翌日返信が届いた。

ウィルスバスターやファイヤーウォールなどのセキュリティソフトをご利用の場合は、ソフトが影響している可能性もございます。原因切り分けのため、一旦停止させていただきまして、お試しいただきますようお願いいたします。

なんだと、ファイアーウォールを切れ?アンチウイルスソフトを停めろ?その状態でインターネットにつなげだとぉ!?

あいにくこちとらマルウェアに人気者のWindowsXP。そんな状態でネットにつないだら何が起きるかわかりゃしない(というか大方想像できるからできやしない)。しかも勤務先のLANにつないだコンピュータ。セキュリティポリシーが未策定でもこれはやって悪いことと判断できるくらいの分別はある。

というわけで返信。「そんなことできません」

しかも、同じ障害報告を検索してみたところ、一日前の29日に遭遇し、サポートへ電話をした人がいることが判明。

長々意味の無さそうな対応を強いられた割にはなかなか答えが出ず、結局折り返し連絡くれることになっていざ電話が来たら「こちらでも同じ環境を再現してみたところ、実際に症状が確認できました。センターの方で対応しますのでしばらく経ってからもう一度お試しいただけますでしょうか」とのこと。

繰り返すがこれは29日のこと。私が連絡したのは30日。本来なら「うわ、まただ」と迅速対応しなければならないはずが利用者のセキュリティソフトのせいにするとは。それとも@niftyを利用する際はファイアーウォールもアンチウイルスソフトも切るのがデフォルトだというのだろうか?

| | Comments (1) | TrackBack (0)

« June 2005 | Main | August 2005 »